屋内にlanケーブルを配線する場合にはケーブルをそのまま設置することができます。
これに対して屋外に出して1階から2階に配線するような場合は、風雨や直射日光による被服の劣化を防ぐために保護管を利用する必要があります。屋外にlanケーブルを設置する際は、耐候性が高い保護管を選ぶことが大切です。lanケーブルの保護管は大きく分けてCD管とPF管の2種類があります。CD管は鉄筋コンクリートの建物内にlanケーブルや電話線などのケーブルを通すためのもので、「コンクリート埋設専用合成樹脂可とう電線管」と呼ばれています。
これは耐熱性の無い合成樹脂で出来ており、オレンジ色に塗装されています。これはコンクリートに埋め込むためのものなので、風雨や直射日光に晒される屋外に設置することはできません。屋内の天井や壁などで風雨や直射日光に晒されない場所であれば、値段が安いCD管を利用することは可能です。PF管はCD管よりも値段が高いのですが、屋外で風雨や直射日光に晒されても劣化しない耐候性のある素材で作られた保護管です。
耐熱性や自己消火性を持つ樹脂で作られていて、グレーに塗装されています。屋外にlanケーブルを通す場合には、CD管ではなくてPF管を使用する必要があります。ちなみに口径16mmのPF管は、50mの長さで3000円弱でホームセンターなどで購入することができるので、材料を用意すれば自分で配線作業を行うことが可能です。