結束バンドの仕組みや使い方、種類など

結束バンドは幾つかのケーブルの束がばらばらにならないように縛り、一つにまとめるといった用途に使われます。

通常紐などを使って物を縛る場合には、ロープワークを活用することもありますが、手際よくやるには慣れが必要ですし、結び目から紐の先端が余ってしまうこともあります。その点、結束バンドは自身に付いているヘッド部分(片方の先)の穴に、もう片方の端のテールを差し込むだけで縛ることが出来ます。ヘッドの穴には爪があり、ストラップ部分(ヘッドとテールの間)には細かいギザギザしたものが刻みこまれているので、一旦差し込むとギザギザした部分が爪に引っかかり、元に戻すことが出来ません。

絞めこむ一方で解くことが出来ない仕組みになっています。結束バンドは樹脂などで作られているので、曲げることが簡単ですし、縛った後に残ったテールやストラップの余分な部分はニッパーを使えば簡単に切り落とすことが出来ます。またガンタイプの専用結束工具もあり、これを使うと締め付ける力を均一に出来ますし、もちろん切り落としも行えます。

結束バンドにはケーブル類を縛るだけでなく、文字を書き込めるタグの付いたタイプもありますし、より強度のある金属製のものもあります。前者はそのケーブルが何の用途で使っているとか、接続先は何であるとかをメモ出来るので、ケーブルの数が多くなった時の分類にも使うことが出来ます。後者は樹脂性のものでは耐えられない環境での使用などに使われます。その他にも色々な工夫を凝らした結束バンドが存在します。

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