大きい規格のlanケーブルはコストが上がりがちとは言え、昨今の動画・音声等のスムーズなやり取りには適合しています。
しかし、余すこと無くその性能を発揮させるには条件があります。それは、接続する機器同士におけるLANポートの仕様が同一である事です。
例えば、パソコンやネットワーク機器等に接続するLANポート双方の規格が100BASE-Tなら、規格の大きいlanケーブルである1000Base-Tを利用しても理論値の1000Mビット/秒を計測する事は出来ません。この場合100BASE-Tの仕様に従い、伝送速度は100Mビット/秒になります。インターネット等に接続が出来ない訳ではありませんから、一般家庭でパソコンに接続しネット通販を利用したり、旅行のホテルや旅館を予約する等であれば、特別に問題にならないかも知れません。
しかしながら一般家庭でも個人でデイトレード等をしており、1秒の違いを無視出来ないのであれば、ネットワークボード等を1000Base-Tを持つパソコン等へ交換が必要になるかも知れません。反対に規格の大きいlanケーブルである1000Base-Tを採用しても、LANポートの仕様が100Base-Tであれば同様に最大速度は100Mビット/秒となります。また場合により、規格の大きいlanケーブルもクロスケーブルに加工して利用する事があるかも知れません。LAN工事専門の企業等に依頼する方法もありますが、RJ45等のコネクターと工具類があれば自作も可能です。