太陽光発電を設置するさいには、大量のケーブルを使うことになります。
これは太陽光発電のシステムが1つのパネルで発電される小さな電気をパワーコンディショナーと呼ばれる変電装置を使って、ひとつの大きな電気に変換するためです。このため多くの太陽光発電のパネルを設置すると大量のケーブルを設置する必要があります。一方で屋外に設置され風雨に晒されるものは屋内にあるものと比べて劣化がはやいものです。
ケーブルでは中身の電線を保護している被膜が劣化して剥がれたり、それにより水気が浸入して金属の電線を錆びさせ、送電効率が低下したり最悪の場合には漏電、ショート、破断する可能性があります。太陽光発電を設置するのに不利なものとしては塩害のある海岸部のほか降雪地帯も含まれます。降雪地帯はもともと太陽光発電には向いていませんが、それを承知の上で設置するさいにはさまざまな工夫が必要でケーブルもそのひとつです。
降雪する場合には低温の状態が長く続きやすくそれによる劣化も考えられます。被膜のゴムは低温になると硬く脆くなりますし、中身の金属の電線も低温によって収縮してしまうためです。このため耐寒仕様のケーブルを用いることがトラブルを避けるためには重要になります。それに雪が積もると地上に配線している場合、それが見えなくなり、降雪シーズンにトラブルが起こってメンテナンスをしなければならない場合には除雪作業が必要です。除雪作業を最小限に出来るように配線を工夫することも必要といえます。