ケーブルは電気や電話、インターネット等に用いられており、こうしたケーブルは屋外に設置されることが多いのです。

寒冷地方でこうしたケーブルが使用されている場合、仮に外に設置していたら氷点下の温度になって凍ってしまったということでは困るのです。こうした線類は柔軟性のある状態で維持することが安全な使用という点でも大前提になりますので、寒冷地方ではこうした点には特に留意が必要です。ケーブルが一旦凍ってしまうと、内部の水分は解凍した際に膨張します。そのことで、劣化が進みやすくなるのです。

素材が凍ることで組織がだんだんともろくなっていくということを繰り返していると破損する恐れがあり、安全上のリスクにもなってしまいます。そのため、屋外で用いられることが多いということは、安全対策をしっかりしておかなければすぐに劣化して使用出来ないということにもなります。そのような時に寒冷地方でよく用いられているのが塩化ビニール製のケーブルです。

塩化ビニールがもちいられている素材は、0℃以下に温度が下がった時に塩の成分が水が凍ろうとするのを防いでくれるという効果があるのです。水同士の吸着を防いで液体のままにしてくれるという性質があるため、塩化ビニール製のものは屋外に設置する場合には寒冷地ではとても適しているのです。氷点下でも凍ることがなく、柔軟性は維持したままで安全に使用できるといったメリットからこの素材は寒冷地でよく用いられています。